【1分ブックレビュー】うつな人ほど強くなれる

こんにちは!管理人です。

こちらの記事では私が読み、影響を受けた本や映画のレビューを書いています。

これからご紹介する本は

・ご自身が“うつ病”である
・身近な方で“うつ病”の患者がおられる

方に有益かと思います。

私の体験談も踏まえたレビューとなっています。
ご覧いただけたら幸いです。

タイトル:
うつな人ほど強くなれる

著者:
野口 敬 氏

はじめに

“あんまりピンと来ないかな”

これがこの本を初めて手にした時の印象でした。

この時私は既にうつ病にかかっていました。

うつの時は何をやってもあまり心に響きません。

この本を読んだ時も全く実感がなかったです。

しかし、数年が経ち、一旦落ち着いた今では
“ちょっと弱ってるかも”と思ったらすぐに手に取るようにしています。

しっかりと読み返すときもあれば、さらっと流すときもあります。

それくらいの付き合い方でちょうどいいです。

初版は少し以前ですが、内容は十分すぎるくらい今でも心に染み渡ります。

全体的なこと

この本では、

“うつだからこそ強くなれる”という主張を、実際に著者さんが体験したことを根拠に展開されています。

・うつになりやすい性格
・うつが強くなれる根拠
・うつ病を乗り越えたその先

のことなどが記載されています。

ご自身が当事者だけあって、その説得力は極めて強いです。

近年、うつ病も様々な種類があることが認識されており、
記載の内容が全てのうつ病患者さんに当てはまるかどうかは断定しかねます。

しかし、少なくとも、うつ病に関する認識はかなり深められると思います。

ポイント

私が読み解く本書のポイントは

“うつ病を乗り越えられたとき、
人は進化している”

ということです。

どういうことかというと、

精神面がとても強化され、内省的になります。

思考も深くなり、他者への思いやりをもち、相手の立場に立って物事を考えられるようになります。

そして、他者に対して寛容になることができます。

最後は自分を支えてくださる周りの方に感謝するようになるのです。

うつ病を経験すると、そのような“強さ”が備わります。

私の体験談

ここからは私自身の話です。

私は2度のうつ病を体験しています。

私にとってのうつを乗り越えることは、
“アフター”ではなく“ウィズ”でした。
(コロナみたいですね 笑)

もはや、自分の一部です。
共に生きるという認識です。

私のメンタルは定期的にアップとダウンを繰り返します。

調子のいい時はいいですが、どこかで支障をきたします。
しかし、キツイ時期もずっとは続きません。
必ず変化します。

海のようなメンタルです。
気まぐれです。

うつを経験し、そんな自分と出会えました。

大切なことは、そんな自分と仲良くするということだと思います。

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まとめ(今日からできること)

いかがでしたか?

うつ病を経験すると、強くなれることは確かですが、うつはならないに越したことありません。

それを踏まえて

この本を読んですぐに実践できることは2点です。

①自分自身のセルフチェック
⇨“うつは他人事”が最も危険です。
うつ病は誰にでも起こりうる「もう頑張れない」という心の叫びです。

普段から自分自身の環境が、自分に適しているものなのか。

自分の心身の調子はどうなのか?

今一度、自分に問いかけてみましょう。

②うつについての予備知識を持っておく
⇨人は対峙する相手の姿が見えないと、うろたえます。

が、裏を返せば、相手のことが分かると対策を立てられます。

うつとは、どういうものなのか。
詳しく知っておくことで病気のリスクを回避することができます。

是非お試しください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。